1分で過去の全web閲覧履歴を検索可能にする(ために悪魔に魂を売る)方法

結論

────────ここまでで1分────────

概要

「ああ、この話は前に見たぞ。あの時見たページはどこだったかなー」と自分のはてブを漁る事がよくある。で、はてブし忘れていた事に気づきファッキンシット、という事がよくある。で、ファッキンシットな確率を下げるために、「迷ったらとりあえずブクマしとく」みたいな不毛な運用をしてた。
ゆっくりと改めて考えると、「ブクマみたいな形じゃなくて、自分のweb履歴をとにかく全部記録して、その中から検索できたら便利じゃね?」という結論に達した。
21世紀なんだから、こういう問題にはGoogle様が適切なソリューションを提示してくれるはず*1、と思って見つけたのが「web履歴」機能。

紹介


web履歴機能をフルに使っていると、こんな情報が見られる。自分が見た全ページの一覧、要は、ブラウザの「履歴」相当の内容が全部Google側に記録される。


で、当然のことながら、この履歴の中から検索がかけられる。はてブとは違い、本文全文やリンクワードも検索対象になるし、「アイドルマスター」と「idolM@ster」を同一視してくれる、といった謎機能ももちろん有効になる。「以前Android上でのテザリングの話題について調べたな、あの時見たページはどこだっけかな」という時に、再度調べ直す手間が大幅に省ける。


便利なのは、Google検索関連の記録。検索結果からどのページに飛んだかもきちんと記録されている。検索クエリだけ見ていても、その日どんな事をしていたのかが自分には大体分かる。
と言っても他人には便利さがあまり伝わらないと思うので補足する。たとえばこの日の俺は『えびボクサー』というB級映画と、ロマサガ3のキャラ「ボストン」との関係性について考察するという知的活動を行なっていた。まず、社内で『えびボクサー』の話題が出た*2ので映画について検索して公式サイトを眺めた。その後「この映画、元ネタロマサガ3のボストンじゃないのか?」と思い、「えびボクサー ボストン」で検索している。飛び先がないのは検索結果ページから得られる情報で満足したからだ。その後の二回目の「えびボクサー」検索と「ロマンシングサガ3」の検索は、どちらが新しい作品だったのかを確認するためだ(だから公開日時が記載されているであろうwikipediaに即飛んでいる)。表示される情報は断片的だが、そこから引っ張り出せる記憶情報というのが意外に多いのだ。

使い方

https://www.google.com/history/ に移動しログインすると設定のOn/Offが切り替えられる。Onにすると、恐ろしい事に「Onにする以前の情報」まで表示される*3。便利だ。
これだけで「Google検索クエリの履歴」と「そこから直接飛んだページ」は全部表示され、検索対象になる。
Google検索結果を介さずに表示したページまで履歴に含めるには、Googleツールバーをインストールする必要がある。FirefoxIEならこれでいいのだが、ChromeにはGoogleツールバーが存在しない。web履歴の機能は「あるページのPageRankを取得するAPIを呼んだ時」に記録されるので、PageRankを表示する拡張機能をインストールすれば使えるようになる。稀に上手く動かない拡張があったりするのだが、とりあえずPageRank Statusという拡張では正常に動作する。

最後に

というわけで、対価として個人情報をGoogle様に捧げることで、ブラウザの履歴機能とはてブが合わさった最強の環境を手にする事ができる。プライバシーなんぞ知った事か、という方にお勧めである。

*1:ちなみに20世紀には「個人用のプロキシを立ててキャッシュを全文検索する」という手があった

*2:一部上場企業としてはごく日常的な話題だと思う

*3:多分、設定に関わらず履歴は匿名情報として記録されていて、Onにするとその匿名データと個人アカウントが紐付くんだろう