030:『地球幼年期の終わり』アーサー・C・クラーク

ISBN:4488611028
SF。ファーストコンタクトもの。
ある日地球の上空に忽然と姿を現したUFO。人間を遥かに超えた科学力を持つ事を示し、その技術を地球に伝えつつも、何故か決して姿を見せない異星人「オーバーロード」。しかしある日、彼らは意を決したかのようにその驚くべき姿を現す。彼らは何故姿を表したのか、そしてその目的とは何なのか?
「人類は、もはや孤独ではないのだ」という一文が奇妙に胸を打つ。
これも、もし異星人が姿を表して、景気良く技術を教えてくれるという状況から考えられる社会の変化をある程度は律儀に書いている。月は無慈悲な夜の女王に比べると流石に見劣りするが。
最後の方でいきなりトンデモになるのがなんとも。