100冊読書、2期目
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(一応いっぺん退会後、再度申請を出す事にします)
ID | 目標冊数 | 期間 | 終了日 | 記録日記 | ルール |
fukken | 100 | 1年 | 2007.09.19 | [book100] | ○ |
|fukken|100|1年|2007.09.19|<a href="http://d.hatena.ne.jp/fukken/searchdiary?word=%2a%5bbook100%5d">[book100]</a>|<a href="http://d.hatena.ne.jp/fukken/20060919/1158670239">○</a>|
目標冊数
100
期間
1年
終了日
2007/9/19
読書日記
ここ、[book100]カテゴリ
http://d.hatena.ne.jp/fukken/searchdiary?word=%2a%5bbook100%5d
002:『イノベーションの達人』トム・ケリー
- 作者: トムケリー,ジョナサンリットマン,Tom Kelley,Jonathan Littman,鈴木主税
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/06/01
- メディア: 単行本
- 購入: 10人 クリック: 134回
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イノベーションを起こす「人」に焦点を当て、イノベーションを起こすための10タイプの人間像を提示する。
邦訳タイトルがイケてない。"the ten face of innovation"はcoolなのに。
前作より章ごとのフォーカスが絞られていて、読みやすい。
10のキャラクターはこんな感じ。
- 人類学者
- 顧客/潜在顧客を観察し、問題点を発見する。また、事前にそれを予測する
- 実験者
- 早期からプロトタイプを何度も作る。失敗を恐れずに大量に
- 花粉の運び手
- 異なった分野の知見やアイデアを持ち込む
- ハードル選手
- 困難な条件を克服する事に喜びを覚える。諦めず解決策を探す
- コラボレーター
- チームをまとめる。敵すらも仲間に引き込む
- 監督
- 配役を行なう、良い目標を提示する、指揮をする
- 経験デザイナー
- 平凡な「経験」を見つけ、それを非凡なものに変える。常識を覆す
- 舞台装置家
- 創造性を生むオフィス空間を設計する
- 介護人
- 「優しさ」を持ち込む。ユーザのことを考える
- 語り部
- 製品にまつわる物語は人をイノベーションへ惹き付ける。ユーザの新たな物語を考える事で、新たな商品を作り出す
10タイプは、誰でもできる「役割」的側面と、個人の特性に依存する「人材」的な側面を両方持つ。誰でも「人類学者」になろうとはできるが、優れた「人類学者」とは、言われずともこのような思考法をする人間だろう。
前作が気に入ったなら買い。こっちだけ読むとちょっとインパクトが薄いかも。
001:『発想する会社!』トム・ケリー
発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
- 作者: トム・ケリー,Tom Kelley,ジョナサン・リットマン,Jonathan Littman,鈴木主税,秀岡尚子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2002/07/25
- メディア: 単行本
- 購入: 44人 クリック: 453回
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読んでいるとイノベーションを起こしたくなり、イノベーションを起こせるような気がしてくる本。
ブレインストーミング、オフィス環境、チーム編成、プロトタイプ作成、思考のヒントなどが豊富。
一例をあげるとこんな感じ。良いブレインストーミングの原則は
- 焦点を明確にする
- 狭すぎず広すぎず
- 遊び心のあるルール
- 批判しない、数で勝負etc.
- アイデアを数える
- モチベーションが高まる。100アイデア/hも出ればかなり良質
- 力を蓄積し、ジャンプする
- 流れが衰えたときに、発想のアイデアを進行役が提示する
- 場所は記憶を呼び覚ます
- 歩き回ってあちこちにアイデアを書き留める
- 精神の筋肉をストレッチする
- 軽い速い言葉遊びなどで
- 身体を使う
- 対象物を実際に持ち込む、絵を書く、ジェスチャーしてみる
抽象論に終始せず、実際のイノベーションに焦点を当て、その背後にある考え方などを示しているので、説得力があり理解しやすい。
今思えば、装丁を豪華にして価格を抑えたのも、効果的に本を売るための戦略なのだろう。
文句ナシにお勧め。