100冊読書、2期目

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(一応いっぺん退会後、再度申請を出す事にします)

ID 目標冊数 期間 終了日 記録日記 ルール
fukken 100 1年 2007.09.19 [book100]
|fukken|100|1年|2007.09.19|<a
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 href="http://d.hatena.ne.jp/fukken/20060919/1158670239">○</a>|

目標冊数

100

期間

1年

終了日

2007/9/19

読書日記

ここ、[book100]カテゴリ
http://d.hatena.ne.jp/fukken/searchdiary?word=%2a%5bbook100%5d

002:『イノベーションの達人』トム・ケリー

イノベーションの達人!―発想する会社をつくる10の人材

イノベーションの達人!―発想する会社をつくる10の人材

『発想する会社!』の続編に当たる。
イノベーションを起こす「人」に焦点を当て、イノベーションを起こすための10タイプの人間像を提示する。
邦訳タイトルがイケてない。"the ten face of innovation"はcoolなのに。
前作より章ごとのフォーカスが絞られていて、読みやすい。
10のキャラクターはこんな感じ。

  1. 人類学者
    • 顧客/潜在顧客を観察し、問題点を発見する。また、事前にそれを予測する
  2. 実験者
    • 早期からプロトタイプを何度も作る。失敗を恐れずに大量に
  3. 花粉の運び手
    • 異なった分野の知見やアイデアを持ち込む
  4. ハードル選手
    • 困難な条件を克服する事に喜びを覚える。諦めず解決策を探す
  5. コラボレーター
    • チームをまとめる。敵すらも仲間に引き込む
  6. 監督
    • 配役を行なう、良い目標を提示する、指揮をする
  7. 経験デザイナー
    • 平凡な「経験」を見つけ、それを非凡なものに変える。常識を覆す
  8. 舞台装置家
    • 創造性を生むオフィス空間を設計する
  9. 介護人
    • 「優しさ」を持ち込む。ユーザのことを考える
  10. 語り部
    • 製品にまつわる物語は人をイノベーションへ惹き付ける。ユーザの新たな物語を考える事で、新たな商品を作り出す

10タイプは、誰でもできる「役割」的側面と、個人の特性に依存する「人材」的な側面を両方持つ。誰でも「人類学者」になろうとはできるが、優れた「人類学者」とは、言われずともこのような思考法をする人間だろう。
前作が気に入ったなら買い。こっちだけ読むとちょっとインパクトが薄いかも。

001:『発想する会社!』トム・ケリー

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法

豪華な装丁に惹かれて購入。
読んでいるとイノベーションを起こしたくなり、イノベーションを起こせるような気がしてくる本。
ブレインストーミング、オフィス環境、チーム編成、プロトタイプ作成、思考のヒントなどが豊富。
一例をあげるとこんな感じ。良いブレインストーミングの原則は

  1. 焦点を明確にする
    • 狭すぎず広すぎず
  2. 遊び心のあるルール
    • 批判しない、数で勝負etc.
  3. イデアを数える
    • モチベーションが高まる。100アイデア/hも出ればかなり良質
  4. 力を蓄積し、ジャンプする
    • 流れが衰えたときに、発想のアイデアを進行役が提示する
  5. 場所は記憶を呼び覚ます
    • 歩き回ってあちこちにアイデアを書き留める
  6. 精神の筋肉をストレッチする
    • 軽い速い言葉遊びなどで
  7. 身体を使う

抽象論に終始せず、実際のイノベーションに焦点を当て、その背後にある考え方などを示しているので、説得力があり理解しやすい。
今思えば、装丁を豪華にして価格を抑えたのも、効果的に本を売るための戦略なのだろう。
文句ナシにお勧め。