012:『狼と香辛料』

狼と香辛料 (電撃文庫)

狼と香辛料 (電撃文庫)

豊作をつかさどる狼神の化身の少女ホロと、行商人ロレンスのお話。
ディティールに凝った行商人の日常描写は、個人的に初期の『フォーチュン・クエスト』を思わせる最高の出来。
老獪でありながら可憐な面もみせるヒロイン・ホロもテラモエスwwwwww …もとい、主人公型でも正統派お姫様でもない、独特の存在感を放っている好キャラクター。
読み合い騙しあう商人同士の会話や陰謀もあり、普通ならこっちが軸で進みそうなものなんだが、ホロのキャラクターが印象的すぎてすっかり脇役(良い意味で)。
久々に良いライトノベル。続編も買おう。