010:『ネット時代の反論術』
- 作者: 仲正昌樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/10/20
- メディア: 新書
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- 議論の結果よりも、自分を頭が良いように見せる事が目的の、「見せかけの論争」
- 相手を打ち負かす事が目的の「論理詰めのパターン」
- とにかく相手を貶める事が目的の「人格攻撃するケース」
議論の目的は、必ずしも議論の結果には無い。
観客にアピールする事が目的だっていいし、とにかく相手を攻撃する事を目的とする事もある。
まず、自分が何を目的としているのかを確認し、相手の目的が何かを見据える必要がある。罵倒が好きなだけの相手に真面目に付き合ってたら、無駄に消耗してやってられない。不毛な議論の場合、素早く戦闘を回避したり、あるいは自分のイメージ向上だけを考えたパフォーマンスに走る事も正解だ。
朝生、ブログの炎上、2ch、小泉劇場など、具体例や具体的シチュエーションを引きながら、どのスタンスで動くべきかを決める指針を与える。
議論に関する書籍は、「論理詰めのパターン」を絶対とし、「見せかけの論争」「人格攻撃」を論理的でないとして否定するのが普通。この本は、その価値観を否定しているところが面白い。