010:「よくわかる現代魔法5 TMTOWTDI たったひとつじゃない冴えたやりかた」桜坂洋

ISBN:4086302365
There's More Than One Way To Do Itの略らしいです。プログラミング言語Perl」の思想ですね。Perlは書けるしこのセンテンスはしってるけど、略語にされると全く気づかんかった。ぐぐって納得。
タイトルは有名SF「たった一つの冴えたやり方」のパロディだね。
どうでもいいけど、「たったひとつの駄目人間的やり方(The only NEET thing to do)」というパロディを考えた事が*1。世界の危機に際し、それを解決できるのが自分だけなのに変わらず引きこもってるとか。某新世紀アニメのシンちゃん?
話を戻して。
前作「jini使い」の冴えに比べると、普通のラノベに逆戻りって感じでしょんぼり。長く続いていたエピソードの幕引きなんだからもっと派手に美しく締めて欲しかった。「呪い」関連の締めは上手いと思ったが、ある意味救いの無い締め方だしなぁ。「魔法使い殺し」も結局登場が一瞬だし。
魔法バトルは派手、というか現代魔法も糞もなく、ごくありふれたガチ魔法バトルが展開される。「時間を止める」というある意味ありふれた魔法からああいう展開に持っていくのはさすがだが。
なお、秋葉原が出てくる割に、今回はソッチ系のネタは控えめ。
ここまでのところ、シリーズ全体としてお勧めできるかといわれると…ライトノベルとしちゃあまあ一定水準以上なんだが…うーん…

*1:というか、ここのタイトル候補だったりした。NEETになっちまったら洒落にならないので止めておいたが