卒論生活開始

院への進学も内定し、不安材料だった卒業単位数も卒業研究を完了すれば達成できる見通しが立ち、とりあえず平穏無事に卒論生活へ。
今はまだ過去の卒論を読んでテーマを決めよう!という段階です。
というわけであまり放置するのも嫌なのでなんとなく再開。読んだ本も貯まってるしね。

019:『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』滝本竜彦

ISBN:4043747012
なんとなく目的意識を見出せない主人公は、ある日であった少女とともに謎のチェーンソー男と戦いを繰り広げていく。
クラブのカレンダーでしょっちゅう見かけたので読んでみる。
こういう突然お話に巻き込まれる系の話は、背後に自発的に目的意識を持てない事に対する漠然とした不安感があると思うんです。敵という明確な目標を外部から与えられる事はある意味不安を払拭する事につながる。
んで、珍しくネタバレすると、チェーンソー男自体の正体が「不安」じゃないですか。不安感に対する処方薬である「日常に降って沸いたバトルもの」の中で、バトルする相手が不安そのもの。というわけで面白い話だと思いました。
まあ、そんな事は抜きにして、普通に青春小説というかライトノベルとして上出来だと思います。

021:『飛鳥井全死は間違えない』元長柾木

ISBN:4048736191
メフィスト系というのか、セカイ系と言うのか、まあそういう小説。
どっかで見たようなキャラに、読者置いてけぼりで突っ走る話、回収される予定の無さそうな謎の伏線。
まあ、買うこと自体が間違いでした。